湯沢GXデータセンター、本格運転を開始 – 記念式典を開催しました。(2025.02.20)
掲載 2025.03.12
「湯沢GXデータセンター、本格運転を開始 – 記念式典を開催しました。(2025.02.20)」
2025年2月20日、弊社が新潟県湯沢町で構築・運用を手がける「湯沢GXデータセンター」の本格運転を開始しました。同日には運転開始を祝う記念式典を開催し、湯沢町町長や、パートナー各社の皆様、報道陣をお招きして盛大にお披露目いたしました。
記念式典では、湯沢町町長からの言葉を頂戴するとともに、湯沢GXデータセンターの運営方針や今後の展望をご紹介しました。またデータセンターの見学会を実施し、最新技術を取り入れた設備や高効率な運用体制を実際にご覧いただきました。
湯沢GXデータセンターの特徴
1.自然を利用した冷却と再生可能エネルギーの活用
湯沢町の豊かな自然環境を活かして外気・水・雪冷熱を利用し、環境負荷を低減。地域特有の気候メリットを最大限に活かしながら、持続可能な運営を目指しています。
2.世界初導入の大型液冷クーリングタワー(冷却塔)
米Supermicro社が開発した大型液冷クーリングタワーを世界で初めて導入し、DLC(Direct Liquid Cooling)サーバまで冷却水を供給するシステムを構築。菱洋エレクトロ株式会社を代理店として採用し、導入ハードルの高い高発熱が見込まれるGPUサーバ環境においても高い冷却性能を実現しています。
3.隣接ラック空調の水冷式冷却装置
Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック株式会社)のInRow空調機を設置。ラックと空調設備が隣接し、水冷式で効率的にサーバを冷却することで、温度管理の安定化と省エネルギーを両立しています。
4.水冷(液冷)による高発熱サーバの運用
AI開発向けのNVIDIA GPU H200を搭載したGPUサーバなど、高発熱が見込まれる最新鋭のサーバ群を水冷(液冷)によって安定稼働させられるため、ハイスペックな計算処理ニーズに柔軟に対応します。
GPUクラウドサービスの提供開始
当データセンターの本格運転開始と同日に、弊社・株式会社GXテクノロジー・東北電力の3社共同による「コンテナ型データセンターを活用したGPUクラウドサービス」の提供開始を発表いたしました。
■サービス概要
- NVIDIA H200による高い計算能力をクラウドで提供
- 生成AIのサービス開発企業、教育・研究機関などへの柔軟な利用を想定
- コンテナ型データセンターの特長である「短期構築」「設計の柔軟性」を活かし、新たな設備導入時でも速やかなサービス提供が可能
クラウド環境でのGPUリソースの拡張が容易であることから、AIや機械学習、ビッグデータ解析などの高度な計算処理が求められる分野において大きな役割を果たすことが期待されます。
このたび本格運転を開始した湯沢GXデータセンターは、自然エネルギーを積極的に活用したグリーントランスフォーメーションな設計と、液冷技術を組み合わせた先進的な設備を備えています。さらに、新たに発表したGPUクラウドサービスを通じて、AI分野や研究機関など多方面への貢献を目指してまいります。
今後も、地域の皆様やパートナー企業と協力しながら、持続可能なデータセンターの運営とイノベーションの加速を実現すべく取り組んでまいります。
皆様のご支援を賜りつつ、さらなる発展に向けて邁進していく所存です。